日記
風の電話
2020.01.28
映画「風の電話」を観てきました。
東日本大震災で家族を失った17歳のハルちゃんが、
広島から故郷を目指して、
それぞれの事情を抱えている人達に出会い助けられながら、
最後は「風の電話」に辿り着きます。
道中に出会う人達は温かく、
まるでバトンを渡すようにハルちゃんをその場所に導いて運んでいく様でした。
ずっと一人で蓄積してきた思いを吐露します。
怒り、悲しみ、絶望、鉛のような塊を出していきます。
自分だけ生き残った…
自分だけ大きくなっていく…
長い長い旅を無事に故郷まで辿り着けたのは、
もしかしたらお父さんとお母さんがそうしてくれたのではないでしょうか?
「生きなさい」
「死んだらいかんよ…」
私達のカラダは見えるものと見えないものに支えられています。
ハルちゃんは暗闇を押し開けて動き出す。
生きていく
「生き残った者は食べろ、食べて出す、食べて出す…」
三浦友和が映画の中でハルちゃんを励ましながらご飯を食べさせる。
薬膳を学ぶものとしてとても響いた言葉です。
命の糧になる。
命の糧にする。